2023年の惑星

惑星ミニガイド/望遠鏡編

※鹿角平天文台の観望時間は、19時ごろから21時ごろ(夏は19時半〜21時半)までです。
その為、観望時間内で見やすい時期を見ごろとしています。
天文ファンの絶好期の真夜中に南中して一晩中見えている衝のころではありません。
金星
夏の宵の明星は観望時間中に没となるので、6〜7月は天文台で三日月型の金星をみることができます。
宵の明星として夕空を飾った金星は8/12に内合です。以後明けの明星として輝きます。
この内合の前後はわずかな薄明の時に望遠星景が狙えます。

青空の中の金星

金星の変化

金星と水星は天文台の観望時間前に沈んでしまい見ることは少ないですが、
金星の内合前後の金星の変化は望遠鏡があればぜひ継続的観察をしてみてください。

木星

初冬の目立つ星が乏しいおひつじ座で巨光をはなっています。
11/3に衝で観測シーズンをむかえます。 
天文台での見頃は10月から来年1月まで(東矩:24年1/23)
観望時間終了時の南中が12月上旬ですが、天頂付近まで上るので秋でも高度が高いので
寒さも厳しくない秋の観望がおすすめです。


※衝は真夜中に南中しますが、観望会は21時頃までなので観望好期がづれます。


2023年の木星(9月に撮影)

 

ガリレオ衛星と木星

赤道縞が消失した時期の木星(2021年6月) 

 
 

土星

秋の目立つ星もないみずがめ座にいます。
8/28に衝で、夏休み後半に観望時間では高度が低いですが見ることができます。
環の開きは小さくなってきていて、シーイングが悪いと棒が刺さってるように見えるかも?
天文台での見頃は10月から12月まで(留:10/23 東矩:11/28)


※衝は真夜中に南中しますが、観望会は21時頃までなので観望好期がづれます。

  今シーズンの土星(2023年9月) 

火星


前半は夕空に見えていますが、徐々に高度が下がり
10/18に最遠で太陽近傍で見れなくなります。
次の接近は25年1/12です。

 
天文現象
今年のハイライトは流星群。
8月13-14日 ペルセウス座流星群が好条件で見頃
12月14-15日 ふたご座流星群が最良条件で見頃
彗星

今年は2月にZTF彗星が肉眼光度になり話題になりました。
その後は明るい彗星の出現の予定はありません。
来年は4月にポン・ブルック彗星が肉眼彗星に、
10月に紫金山-アトラス彗星が大彗星になるのでは?
と期待されています。


流星

ペルセウス座流星群が好条件。
極大前後の数日はは普段より流れ星が多い。

特に12日宵〜13日未明と13日宵〜14日未明が見もの。
極大は13日の17時だが、輻射点の高くなる夜半すぎに数が増える。最良の空なら1時間に50個ほど。
夜明け前に月の出になるが月齢26-7でほぼ影響はない。


ふたご座流星群が最良条件で見頃。
極大前後の数日は普段より流れ星が多い。

特に14日宵〜15日未明が見もの。
極大は15日の2時で最良の条件。ほぼ新月で月明かりもない。
輻射点の高くなる夜半すぎに数が増える。最良の空なら1時間に80個ほど。

  
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