旅した望遠鏡

  機材編

 旅に適した望遠鏡ってなんだろう? 望遠鏡を積んで遠征撮影に行くこともある。機材で人が乗る場所がなくなる(笑) これはあくまで星が主役で旅とはいえない。町中より旅先の方が星空が綺麗なことが多い。だからちょっと星空を眺めたい。そんな”ちょっと”に答えてくれるアイテムが旅に適した望遠鏡だと思う。旅先で晴れるとは限らないから使わない場合もある。だから邪魔にならない大きさで必要最低限の口径をいろいろ試してみました(バイクに積むので小型軽量な機材は当然というか必然?)。 同じ星を見るための道具なので双眼鏡も含んでいます。大きさは並べてある地図(B5判)とはがきで比較してください。星は大きな口径ほどよく見えます。たとえば車であればもう少し大きな口径8センチ前後の短焦点屈折や10センチ程度のシュミカセなど選択の余地が広がります。後者は写真は車で出かけるときの愛機BORG76プラ(軽量で片持ちフォークとの相性もよかったのですが残念ながら製造中止。金属筒の2代目がでています)+カメラ三脚+片持ちフォーク(小型化のためかなりわりきった架台)。収納したとき2人用テントバックくらいの大きさで、キャンプ用品を満載してこどもらを載せても邪魔になりません。旅に適した望遠鏡はやはり邪魔にならない大きさがポイント。でも自宅で惑星などをじっくり見るときはしっかりした架台に載せ替えていますけどね。

 

単眼鏡・マイクロ双眼鏡(口径2センチ前後)

カメラバックの隙間にしまえるので手軽に使えて重宝する。見え味を犠牲すればホームセンターなどで安く手に入り壊しても惜しくない。ただし星を見るのはまったくむいてない。

双眼鏡(3センチ以上〜5センチ)

星を見るのは十分な性能を有し、大型の星団星雲など楽しめる天体も多い。星空散歩にはうってつけだ。より細かく見ようと思っても変倍できないのが弱点。手持ちだと5センチ10倍あたりが限界。パッキングすると5センチはバイクに積むには大きいので3センチを購入。口径が小さいと見える星数が減り見劣りする。大きさと見え方で4センチあたりが妥協点か? なお、星像のシャープさや覗きやすさ(Hiポイントや広角タイプ)がよくなるほど高価になる。わたしの場合バイクに積むので汎用型(安価版)の双眼鏡を選んだ。蛇足だが眼鏡使用者はHiアイポイントの方が覗きやすい。左右の視力が大きく違う場合(メガネの度が違うので、左右の像が合致せづ不快になる)は、裸眼の時に無限遠でピントがでるか、店頭で確認したほうがいい。

フィールドスコープ

野鳥観察でおなじみのフィールドスコープ。三脚が必要。野鳥や月にはいいが、最低倍率が20倍前後で星を導入するのが難しい。倍率も変えられるがねじ込み式で変倍が面倒。スコープの下についているのは微動雲台。あまり天体向きではない(写真のカートンのスコープを使った感想ですが、全般的に同傾向と思われる)。

ガリレオ式双眼鏡=オペラグラス

肉眼の補助になるオペラグラス。写真は笠井トレーデイングのワイドビノ。広視野のオペラグラスで星座観察に向く。肉眼をドーピングした感じ(視力2の友人はこれ使ってもそんなに変わらないとか。鋭眼の人はこんな星空を見ているのか!)だ。小さくていいけどあくまで補助的な双眼鏡。

ミニボーグ50(スターフィールドスコープ)

ボーグのミニボーグ50。単眼鏡と天体望遠鏡の中間の望遠鏡で、スターフィールドスコープとでも言おうか? 三脚が必要。旅する望遠鏡を形にするとミニボーグ? (ファインダーや双眼鏡を改造した似たモノを作っりましたが×。低倍率ならそれほど問題ないのですが・・・) 欠点は見るために接眼レンズやすべてそろえると意外と高くなる。組み合わせ方が初心者には分かりにくいなど。少し大きいミニボーグ60やより性能の高いEDもあるがバイクに積むにはかなり躊躇する(カメラは人体をショクアブソバーにできるウエストバック。さすがに望遠鏡までザックに背負って運びたくない)。私流の使い方はこちら

ペンシルボーグ(デジスコ単眼鏡)

ボーグのペンシルボーグ(P25)。口径わずか2.5cm。この大きさ(写真はP25+正立プリズム。下は5cm双眼鏡。大き目の単眼鏡サイズ?)なら登山ザックの隅に忍ばせておくならジャストサイズ。出かける目的が星見や野見なら、双眼鏡や望遠鏡の方がいいに決まってるけど、デジスコに使えるのがメリット。当初はマニアックすぎとバカにしてました(笑) 使えば使うほど味が出ます。さて、単眼鏡(口径2cm前後)は星を見るのはと書きましたが、ペンシルボーグの場合は、プリズムがない分それなりに見えます。ただ地上プリズムをつけると、光量ロスが大きく星を見るにはやや不向きです。倍率もそれほど高く出来ません。逆に低倍率の広視野アイピースと組み合わせると一味違った星空が楽しめます。天体用には月や大型の星団雲など見て面白い天体も限られます。なので星のちょい見に適してると言った感じです。ところが、野鳥を見たりデジスコで使うと性格が一変します。とても2.5cmとは思えない見え味にいろいろな使い回しが利きます。欠点はボーグパーツを一からそろえるとかなり高額で組み合わせが複雑(メカ好きにはたまらない?)。 いけP25! ボーグパーツで変形合体だ。 ヤマノン式変形合体メカはこちら(笑)

デジスコ(望遠鏡+コンデジで楽しむ超望遠)

望遠鏡を買ったなら、見るだけじゃなく撮影もしてみたいもの。野鳥など昼間の景色や月なら、デジカメにアイピースをのぞかせれば誰でも簡単に撮ることができる。よりよく撮るなら、やっぱりカメラアダプターが必要。
そんならADを紙で作っちゃえ? 市販デジカメADのプチ改造やフルオートコンデジでデジスコ撮影のヒントなどは
こちら

   
         
 

星見る機材

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